電話相手がどんな人か分からないって、得体が知れなくて怖くないですか?
それは相手が見えない、想像できないことからくる不安が大きいのです。
いつまでも不安を感じながら電話応対をするのは苦しいです。
そんな不安を取り除く、解決策はあるのでしょうか?
なぜ、電話が怖いと感じるのか?
電話が苦手な人の多くは、その情報の少なさに不安を感じています。
通常、人は相手とコミュニケーション(意思疎通)するために目と耳から多くの情報を取得します。
私がみてきた中では、情報比率 目:耳=8:2 ぐらい目からの情報に頼って生きています。
その2つのうちの1つの『目』から情報が得られないというのは、思ったより大きなハンデがあるのです。
何故かというと、目からの情報は相手の反応をキャッチするのに重要なものばかりだからです。
目から得られるの情報
- 表情
- 視線はどこを向いている
- 汗をかいているか
- 腕や足を組でいるか
- 物理的な距離(パーソナルスペース)
- ジェスチャー
目からの情報は、相手が何を考えているのか?
それを想像するのに必要な反応や感情の情報を得られやすいです。
コミュニケーションを図るうえでの根幹といえます。
電話では、これらの情報が根こそぎ無いです。
相手の顔が見えない、反応や感情も見えない中で意思疎通を図るのはもの凄く難しいですよね。
そのため、目隠しした状態で意思疎通を図らなければならないという大きな不安が
緊張や失敗に繋がり、電話が苦手、嫌いな人がいる原因なのです。
しかも、現代では電話以外のコミュニケーションツールの発達により、
仕事以外で電話で話すという行為が少なくなっています。
友人や家族との電話があったとしても、LINE電話や、カケ放題などの使いやすいサービスのおかげで私たちは時間や通話料も気にせずに使っています。
昭和の時代からしたら、考えられないでしょうね。
昔のドラマでよくみかけるような、ほんの短い時間でも電話で話せる、ことが貴重で大切だったと分かります。
電話が怖くなくなるには?
電話が怖くなくなるには何が必要なのでしょうか。
電話が怖い要因として、目からの情報がないことが大きな要因と分かりました。
それでは、目からの情報がない代わりにやれることはあるのでしょうか。
不安要素を取り除く
『目隠しした状態で意思疎通を図らなければならないという不安』
この不安要素の中で、”目隠しした状態”について考えてみます。
目隠しした状態というのは、そのまま自分が会社で電話に出るときに、
誰かもわからない、どんな人かも分からない人を相手にする状態のことです。
例えば、
法事で見たことのある親戚のおじさんと、会ったこともない親戚のおじさんから
電話がかかってきたとするとどちらも話したことはないけれど
名前と顔が一致する前者の方が、あーあの人か~と想像しながら話せますよね。
たったそれだけのことで、不安な気持ちが少なくなるのです。
法事で見たことのある親戚のおじさんが、父あてにお中元を贈ったよと連絡があった。
それを、父に伝えたが、父は親戚のおじさんのことをど忘れしてる。
そんな時にも、あの法事のときに居たこんな人だよと情報を付け足すことができるのです。
これは一例ですが、自分が伝えられる情報が増えるというのは、
分からないという不安が1つなくなるということです。
相手の顔を知っておく
相手の顔を知っているたったこれだけで、不安を一つつぶせます。
どんな人か(顔、体型、態度、雰囲気、オーラ)、写真のような一瞬の情報だけでもあるのとないとんじゃ雲泥の差です。
こんな人と話しているという確かな情報が自分の中にあるたったこれだけで
ゆらゆらした不安な気持ちに芯が通ります。
得体の知れないものは、怖いのは当たり前なんです。
具体的な解決方法
相手の情報を目で得るためには、どのような方法があるのでしょうか。
顔を見るチャンスを作る
社内の場合
社内であれば直接見に行ってしまうのが一番です。
郵便物や社内の書類の届け役なんかの雑務を買って出て、
直接どんな人なのかは見に行ってしまいましょう。
直接仕事で関わるのなら挨拶は済んでいると思いますが、
自分が中間の取次ぎ役だとか、そんなに前に出るような立場であれば
同じ社内でも、わざわざ挨拶をしに行きにくいと思います。
席の近い人や、聞きやすそうな人がいればすかさず捕まえて
「よく電話を取り次ぐので、何かあったとき失礼のないように事前にどんな人なのか知っておきたい」
などとお願いしておいて、どの人か教えてもらったり
会社の全体写真など見せてもらっても良いと思います。
社外の場合
なかなか会える機会がないと思います。
よく電話がかかってくる人は、来客予定や自社からの訪問予定などにアンテナを張っておきましょう。
また、社外の場合でも会食やゴルフなどの交友の場での写真が転がっていることが多いので
写真などの情報がないか探してみましょう。
いつも『声が低くて威圧感のある他社の部長』の人からの電話で、不安が一つなくなるのは大きいですよね。調べる価値はありますよ。
最近TV会議も増えているので、自分の立場に沿って関係者として紹介してもらえそうなら
自分からご挨拶だけしたいと上司に相談してもいいと思います。
相手の顔を勝手に想像する
相手の顔を、自分が話しやすい人に置き換えて話しをすると、
得体のしれない人→想像の人物→顔を知っている人
この中間を埋めることができます。
ポイントは、男性、女性、若年、中年、後年でざっくりと自分が話しやすい人を想像しておくと
やりやすいです。
そして、できるだけ喜怒哀楽の喜と楽を知っている人を想像に持つといいと思います。
これだけで事前の準備としては万端です。
ちなみに私は・・・
中年男性(声が怖い人)のイメージを、DJ KOOさんを想像としてもっています。
奇抜さをなくせば、DJ KOOさんは落ち着いたサラリーマンの平均なイメージでピッタリかなと思うので(私としては)、勝手にDJ KOOさんがスーツを着て帽子を脱いだ姿にして会話しています。
見た目だけサラリーマンスタイルにしても、やさしそうだし、ユーモアがありそうな印象なので、
私としては話しやすい人のイメージでピッタリでした。
<電話応対/相手が見えないから怖い>最後に
目で得られる情報は数多くまた重要な情報が多いです。
この情報が得られない、電話応対に不安を感じるのは当たり前のことです。
なんの情報もないゼロから対応するのと、事前に情報があるのとは全く違います。
仕事のうえで、興味をもって他人を調べることは、失礼なことでも悪いことではありません。
自分の不安を取り除く目的だけではなく
相手をよく知り、サービスを上げたいという行動そのものですから
自信をもって情報収集していいのです。
電話応対は、苦手なままベテランになることも多く、
今回のような、細かな不安を解消しないままでいたことがその理由だったりします。
今まで動けなかった人への励ましになればと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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